株式チャートの分析を始めるうえで  ローソク足 が読めることは大前提としてありますが、  それ以外で最も基本的かつ重要な指標の1つに  「移動平均線」があります。   今回は基本に立ち返り、  「日足チャートの移動平均線」 の活用方法について取り上げます。    ●25日移動平均線でぶつかる点に着目  日足チャートでよく使うものには、   「5日移動平均線」   「25日移動平均線」   「75日移動平均線」  の3つがあります。   直近●●日間の終値の平均値を算出し、  それらの日々の推移を線でつないだものが  「移動平均線」です。  その中でも 25日線 を最もよく使います。  とても基本的な指標ですが、  全く見ないで取引をしている場合に比べ、  少し意識するだけでも、  効率的にリターンが得られる可能性があります。   下の図は6190:フェニックスバイオ  の日足チャートです。  緑色の線が25日移動平均線です。      4月1日に下向きだった25日線を  下から上に突き抜けた後、  しばらく横ばいで推移。  下向きだった25日線が上向き始めた後、  4月23日に25日線とぶつかり  しばらく25日線を下支えとして推移。  5月1日に大きく伸びました。  ストップ高までは予測できませんでしたが、  25日線を下支えに反発することはよくあります。  もちろん、反発しないこともあるので、  一概には言えませんが、    『下から上に25日線を突き抜けたあと、    しばらくの調整期間をあけたのち、    上向き始めた25日線にぶつかるところで反発 』   というのは、良くあることですので、  買いのタイミングの参考になると思います。   ちなみに、6190:フェニックスバイオのケースでは  3月31日の高値565円と4月1日の安値581円  の間に空白価格帯である「窓」を開けていますが、  25日線とぶつかった4月23日に安値551円を付け  窓埋めしていることも、  反発の条件として分かりやすかったと思います。  「窓埋め」については話がそれるので、  またの機会に取り上げますが、  25日線はチャート分析の基本として  活用できると思います。   次回は 75日線の活用 について取り上げます。